『大人の女は、こうして輝く。』久々に藤原美智子さんの近況を読む

大人の女は、こうして輝く。

90年代後半から0年代は雑誌の美容欄とか美容系の雑誌が好きで、そこによく登場するメイクアップアーティストの藤原美智子さんのライフスタイルを自然に追っているような感じでした。飼い犬のパピヨン・アデラちゃんとかね。藤原さんの日々の美容は、その時々でけっこう変化していたので、わりと読むたびにマイブームが変わるという感じだったかな。でも素敵なお手本みたいな感じで楽しく読んでました。

それが私自身雑誌を読まなくなってしまって、藤原さんの近況を追いかけるのもご無沙汰していたところ、こちらの本を見つけました。

現在の藤原さんは、ご結婚されて、新たなワンちゃんと暮らしているそうです。藤原さんが続けている美容も参考になりました。入浴前のドライブラッシングは私もやりたくなってしまってボディブラシ買っちゃった。「年をとるほど美容は結果が出るので楽しくなる」にも納得。

『台湾少女、洋裁に出会う――母とミシンの60年』


ミニシアターで素敵な小品を観終わった読後感。あとね、台南に行きたくなった!台南の路地裏とかね、ハヤシ百貨店(いまもあるらしい)とかね、見に行きたい。


本書の主な舞台は台南。主人公は著者のお母さんである施伝月さん。ずっと洋裁学校を運営してました。伝月さんは日本統治時代の台南に生まれ、少女時代に親戚の結婚式で見た白いウェディングドレスで洋服の世界に憧れ、家業の雑貨店で店番をさせられていた頃に見た、日本の婦人雑誌の洋裁のページ(雑誌の切れ端を貼りあわせて、商品を入れる紙袋にしていたそう)を扉に、見よう見まねの独学で洋裁の道に入りました。鬱々とした店番だけの日々に見るキラキラした雑誌から憧れが膨らみ、日本語という言葉の障壁に苦労しつつも独学で洋裁の勉強を始め、なんとか服が出来上がっていく興奮、読んでいるこちらもワクワクします。


当時の台湾は…って、たぶん日本もそうだったと思うけど「女が外に働きに行くなんて恥だ!とんでもない!」という時代。そんな中、なんとかお父さん(著者のおじいさん)を説得して、貧窮していたお父さんも「お金が入るんなら、まっいいか」とちゃっかり納得してw、伝月さんは当時の台南で一番オシャレで最先端の洋裁店に働きに行くことに成功します。(今や台湾といえば日本以上に女性の社会進出が進んでいるのにね)


洋服と洋裁が大好きで、ガッツがある伝月さんは洋品店でメキメキと頭角を現します。でも、若い男女がわいわい働いていた洋品店は恋愛沙汰も多くて、同僚のトラブルのとばっちりを食らって辞めることになるんだよね。でも既にその腕が評判になっていた伝月さんには、フリーになってからも仕立や、「洋裁を教えてほしい」という依頼がひっきりなしにやってくるんだよね。ここから後の洋裁学校の経営者となるきっかけが生まれてくるの。  

 

伝月さんは、当時の台湾の価値観では全く「かわいくない女性」だそうでした。背がすごく高くて意志の強そうな顔立ちで。娘時代からよく「嫁の貰い手がないよ」なんて言われていたそうですが、でも写真で見る伝月さんは背が高いから洋服の着映えがして、顔立ちだってかっこいいし、すごく素敵です。

 

その後の伝月さんの人生、日本への留学、戦争をどう乗り越えたか、結婚出産育児、洋裁学校の設立と終焉…こちらはぜひ本書を読んでみてください!

やっと寝てくれたああああ…これ前の記事も同じタイトルだったw

赤さまが成長してくれたので喜ばしいことなのですが、行動範囲が広がって何にでも興味を持つようになってきたので、大人の方は行動がめっちゃ制限されます。パソコンしたりiPhnoe触ったりしてると熱烈に触りたがるし、本を読んでると本という物体に興味を持ってページを捲ったりさわったりしてきます。基本的に大人がしていることに興味をもつのよね。なので赤ちゃんが起きていて元気いっぱいのときは大変です。赤ちゃんが興味をもつものは触り放題にはできないものなので、結局手の届かないところに取り上げることになっちゃう。赤ちゃん泣く。

そんな攻防戦も終わり、赤ちゃんがやっと寝てくれました。ここぞとばかり読書したり本の感想を記したりいろいろしたいんだけど、そうするとまた眠くなってくるのよ。で、眠気に対抗しようとして眠いのに眠れない的な変な状態になったりするのよね。ただでさえ妊娠中で眠りが浅い感じだしね。

やっと寝てくれたああああ

赤ちゃんが1時間ぐらい前にやっと寝てくれて、やっと顔洗って歯を磨いてゆっくりお風呂に浸かれた。なんでおふろ洗面系のことができなかったかというと、お風呂と洗面所のドアを閉めるとすごく泣くから。いつもは10時すぎにコテッと寝てくれるんだけど、今日はなぜかベッドに連れて行っても連れて行っても降りてきて騒ぎながら私のところに来るというwかわいいんだけど、これされるといろいろと行動が制約されるのよね。

なにかよい解決策が浮かぶといいんだけどね。

これから洗濯物を干さないといけないんだけど、もう少しのんびりしてからにしよう。

わたし頑張ってる…!?

お願い、誰も言ってくれないからここで言わせて。わたし頑張ってる!

帰宅して赤ちゃんあやしながら夕食作って、赤ちゃんに離乳食をおだて食べさせて(あまり食べてくれないので、食べたら拍手したり盛り上げたりする。そうすると喜んで食べてくれる)、夕食後、家族でipadでとある番組を見て、皆はベッドに眠りにいった後に洗濯して干して、干してあった洗濯物をたたんでしまって、シャワー浴びて(洗面所で首や足についてる日焼け止めを洗うのに難儀してたら「そうだ!お風呂場でシャワーを浴びればいいんだ」と気づいた)、シャワー後に旦那さんが入った後の浴槽を洗って(「お風呂に入った後は軽く洗ってくれると汚れがすぐ落ちるし後が楽だよ」と言ってるけどなかなかしてくれない…)、食器を洗って、明日は燃えるゴミの日なのでシンクと排水口をきれいにして(燃えるゴミの日と、排水口掃除がなぜ繋がるのか、わかる人にはわかる)、水道の蛇口周りも綺麗にして、床掃除して、で、いま。今に至ります。いやーつかれたああああああああ。しかもいま身重だからね!!

 

 

『フランダースのイモ!』意外と知らないベルギーの食文化

フランダースのイモ!

おもしろかったー!なんとなくタイトルが目について手にとってみたらこれが大当たり!私の好きな外国食文化モノです。で、こちらはベルギー。ベルギーというとヨーロッパということはわかるわな。それでなんとなく、その国の人はフランス語をしゃべっていてチョコレートとかワッフルが名物で、あとファッション誌なんかでアントワープという地名をたまに見るなあという程度の知識でしたが、こちらの本で色々と知らなかったことが追体験できました。

著者の山口潔子さんは、香港でベルギー人の夫と暮らしています。ベルギー食文化に行くまでの、山口さんと旦那さんとの馴れ初めや、山口さんが京都で学生生活を送っていた時のこだわりの自炊話や間取り図イラストがまた楽しかった。本の画像の帯に関西人ヨメとあるけど、文章のお笑い具合が、関西弁こそつかってないけどリズムもあって面白い。

夫婦にとって第三国である香港での結婚という、手続き的にものすごい困難さを乗り越えてやっと始まった共同生活。外食文化の盛んな香港だから度々外食もして気軽な食生活を送るのかと思いきや、旦那さんは揺るぎないオウチごはん派。そして微妙に料理の勘を外した潔子さんの料理を食べた結果、こちらの夫婦では旦那さんが料理担当となり、故郷のフランダース料理を作るというスタイルが出来上がる。

そして、旦那さんの大好物&得意料理のチコリのグラタン(ゆがいたチコリをハムで巻いてホワイトソース、チーズをかけてオーブンで焼く。チコリはセロリの茎で代用可。ハムは練り物系ではなく肉感のあるもので)の紹介から始まって、ベルギーの美味しいパン、なのにメインディッシュと一緒に食べるのはジャガイモであってパンではないという不思議さ、日本人女性の「家でパンを焼く行為」に感心するどころかなぜか「そんな大変なことまでしなきゃいけないの?かわいそうに」と憐れむベルギー人、色々な味を少しずつ味わうことを嫌い、同じ味付けのものを大量に食べることを好む、国民的食べ物ポテトフライ、意外と堅苦しい社交生活、来客前の熱狂的な掃除などなど、とっても楽しく読みました。山口さんのイラストも美味しそう。

スイカが美味しい…その他、最近の日々。

f:id:nasukoB:20170605001628j:plain

もう子供の頃から一貫して好きだったスイカ。今はそのスイカがおいしくて毎日のように食べてます。決して安いものではないから贅沢だよなあ。そんな贅沢ができて幸せです。あと、家族で食べるのが私一人だけなので独り占めできますwスイカって誰もが情熱を持って食べたくなるものだと思っていたけどそうでもないのね。こんなに好きなスイカなのですが、秋口になってシーズンが終わると、不思議なもので熱も冷めるんですよね。涼しくなってくる気候と、秋の準備に入る体にミスマッチな感じがしてきて。

で、スイカから今度は日々の日常の話になります。特に家事ね。赤ちゃんが最近ハイハイやつかまり立ちを始めたので、それにともなって、手の届くところにあるものは棚から放り出されたりするようになりました。その片付け、掃除、洗濯、料理はまだ大人だけのものだけど(赤ちゃんは離乳食をあまり食べてくれないので)、まあ色々とやることがあってね、前はそれにキーっとなっていたんだけど、いまは「一度にできることはひとつだけ」と呪文のように自らに言い聞かせながら、一つ一つの動作をゆったりして行ってます。余計なことは考えずに目の前のことを焦らずゆったりとする。いまのところ、それでいい感じに毎日が過ごせています。