『生きて帰ってきた男――ある日本兵の戦争と戦後 』小熊英二

読んで良かった。 小熊さんのお父様である、謙二さんの戦前、戦中、戦後史。学者である小熊さんのお父さんなんだから、やっぱり学者だったりインテリな人なんだろうかとおもいきや、小さな商店を営む祖父母に育てられ、ご本人も零細企業を転々として最終的に…

『銀座旅日記』常盤新平

なんてことない日記なんだけど、文庫本で持ち歩くのにいいし、なんとなくカバンに入れて読み終わっちゃった。 常盤新平さんってなんとなく若いイメージがあったけど、というか、単に常盤さんの若いころのエッセイを読んだだけだったと思うんだけど、こちらの…

『したくないことはしない』植草甚一の青春

植草甚一さんといえば、小柄で細身の体にサイケデリックなTシャツやベルボトムのパンツといったファンキーな服装に身を包み、街歩きと、古書あさりとジャズを愛する飄々としたご老人というイメージですが、「それ以前」の植草さんは一体どういう人でどういう…

赤ちゃんをお世話して変わったこと

こどもの世話をして変わったこと。 仕事や家事で困ったことや不愉快なことがあっても、「何か策があるはず」と前向きに対策を考えられるようになれたこと。元々、私はこういうときに対策を施すよりも、こうなった状況に対して恨んだり文句を言うところがあっ…

『大人の女は、こうして輝く。』久々に藤原美智子さんの近況を読む

90年代後半から0年代は雑誌の美容欄とか美容系の雑誌が好きで、そこによく登場するメイクアップアーティストの藤原美智子さんのライフスタイルを自然に追っているような感じでした。飼い犬のパピヨン・アデラちゃんとかね。藤原さんの日々の美容は、その時々…

『台湾少女、洋裁に出会う――母とミシンの60年』

ミニシアターで素敵な小品を観終わった読後感。あとね、台南に行きたくなった!台南の路地裏とかね、ハヤシ百貨店(いまもあるらしい)とかね、見に行きたい。 本書の主な舞台は台南。主人公は著者のお母さんである施伝月さん。ずっと洋裁学校を運営してまし…

やっと寝てくれたああああ…これ前の記事も同じタイトルだったw

赤さまが成長してくれたので喜ばしいことなのですが、行動範囲が広がって何にでも興味を持つようになってきたので、大人の方は行動がめっちゃ制限されます。パソコンしたりiPhnoe触ったりしてると熱烈に触りたがるし、本を読んでると本という物体に興味を持…

やっと寝てくれたああああ

赤ちゃんが1時間ぐらい前にやっと寝てくれて、やっと顔洗って歯を磨いてゆっくりお風呂に浸かれた。なんでおふろ洗面系のことができなかったかというと、お風呂と洗面所のドアを閉めるとすごく泣くから。いつもは10時すぎにコテッと寝てくれるんだけど、…

わたし頑張ってる…!?

お願い、誰も言ってくれないからここで言わせて。わたし頑張ってる! 帰宅して赤ちゃんあやしながら夕食作って、赤ちゃんに離乳食をおだて食べさせて(あまり食べてくれないので、食べたら拍手したり盛り上げたりする。そうすると喜んで食べてくれる)、夕食…

『フランダースのイモ!』意外と知らないベルギーの食文化

おもしろかったー!なんとなくタイトルが目について手にとってみたらこれが大当たり!私の好きな外国食文化モノです。で、こちらはベルギー。ベルギーというとヨーロッパということはわかるわな。それでなんとなく、その国の人はフランス語をしゃべっていて…

スイカが美味しい…その他、最近の日々。

もう子供の頃から一貫して好きだったスイカ。今はそのスイカがおいしくて毎日のように食べてます。決して安いものではないから贅沢だよなあ。そんな贅沢ができて幸せです。あと、家族で食べるのが私一人だけなので独り占めできますwスイカって誰もが情熱を…

『たまたまザイールまたコンゴ』

分厚い本だったけど、面白くって半日くらいで読んじゃった。内容はタイトルがよく説明してる。前半、後半に分かれていて、前半が著者の田中真知さんが1991年のときに奥様とコンゴ…当時の国名はザイールだね、そこを旅したこと。夫婦二人でザイール河を丸…

ipadのカメラ機能を鏡代わりにしてメイクする

ipadのカメラってiphoneよりも映りが厳しいんですよ。だから最初にipad(のカメラ)で自分を見たときは嫌だったけど、今はその映りの厳しいipadのカメラでメイクしてます。 出かける時間が迫ってそろそろメイクしなくちゃいけなくなった時に、大きな鏡のある…

『今日がいちばん若い日』本田葉子

ページを開いてまず目にするのが体型の話。「いつのまにかしょってしまった背中の肉」「フルフルゆれる二の腕」「昔は山だったおしり、今は平野に」などなど。そしてこれはおしゃれの本だから、そんな体型になっていたって、そんな自分を生かすおしゃれがあ…

『k.m.p.の、ハワイぐるぐる。』

いやー面白かったー。kmpの旅物が大好きでねー。手書き文字とフォントとイラストと写真を駆使した絶妙なレイアウトで見やすいし。また旅の感覚がちょうどいいのよ。ありがちな観光地を周る旅はつまらないけど、バックパッカーのようなワイルドな旅はレベ…

『ソウルの風景 ―記憶と変貌―』四方田犬彦

四方田犬彦さんは1979年に日本語教師としてソウルに滞在し、その後2000年に再び大学の客員教授としてソウルにやってきます。まずは、この1979年の頃のソウルと、2000年のソウルがものすごく変わってしまった話。 「例えば東京だって1979年と2000年を比べたら…

『わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい』鴨居羊子

下着デザイナーの第一人者。白くてだっさい下着しかなかった時代に、カラフルでかわいくて身につけて楽しくなる下着を作った人。下着メーカー・チュニックを築いた実業家…というすごい人なんだけど、このご本人のエッセイを読むと、全くそういう感じの人では…

大阪 赤ちゃん連れ旅行 三日目(5月6日の記録)

朝食。予約時は素泊まりプランだったんだけど、やっぱり朝はホテルでまったりしたいということで、結局後から朝食を追加しました。ビュッフェ内容はまあ、お値段がホテルの朝食としては安め(1400円よく考えたらそれでも高いか)なのでそれ相応といったとこ…

大阪 赤ちゃん連れ旅行 二日目(5月3日の記録)

ホテルからの眺め。大阪城の真ん前でした。大阪城公園はすごく広くて緑いっぱいで素敵でした。この後散歩します。 朝食。ビュッフェ。洋食、和食両方あって、こういうときにふだんの私は洋食を選ぶのですが、今回は和食のほうが充実して美味しそうだったので…

大阪赤ちゃん(9ヶ月)連れ旅行 1日目

5月4日 新幹線のぞみで品川から新大阪へ。初めての赤ちゃん連れ、しかも新幹線のチケットを取ったのは連休直前の券売機で慌てて取ったので、赤ちゃん連れに良い席とかの知識が全くありませんでした。ベビーカーを新幹線に乗せる時も、「後ろに荷物置き場が…

『ラテンに学ぶ幸せな生き方』

ラテンに学ぶ幸せな生き方 (講談社+α新書) 作者: 八木啓代 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2010/07/21 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 19回 この商品を含むブログ (3件) を見る 昨今のめちゃくちゃな政治(国会で野党の質問にろくに答えない政府、国…

『聡明な女は料理がうまい』桐島洋子

聡明な女は料理がうまい 作者: 桐島洋子 出版社/メーカー: アノニマ・スタジオ 発売日: 2012/09 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログ (3件) を見る いま妊娠中の半病人みたいな感じでひいひい言いながらなんとか暮らしているので、桐島洋子…

気持ち悪い気持ち悪い

今日の夕方、急につわりになった。 まだ少し気持ち悪さが残っている気がする。 お腹も出てきたし、もう妊娠に次ぐ妊娠で(といっても二人目だけど)、もとの体型とか正常時の体調とかがよくわからなくなってきた。なんなんだよもうさ、子どもの可愛さとはま…

また部屋が散乱し始めた。あとは、着る服がないこと。

毎日ひいひい言いながら生きてます。 体調が良くてサクサクと動ける時と、疲れちゃってかなわんわーという時があります。いまは後者。だから食器洗うのも朝に回しちゃおう。こういう甘さがgkbrを招くのだろうか。ちなみに旦那さんの家事は全く期待できません…

病院に行ってきました

また前回みたいにお産難民になるところだった…。 いま10週目で、予定日は11月前半。超音波検査で画像を見せてもらったら、脳とか心臓とか見えた。いま3センチだって。 お産難民になるところだったというのは、実は11月前半のお産を病院ではすでに締め切って…

過食ブログが意外に勉強になった

ブログ主さんが過食に苦しみながらも、 食べている時の心の動きとかもちゃんと記しているし、糖質制限してるし、運動したりしたり料理したりしているので、「姐さん、えらいよ!」と思いながら読んでる。 勉強になることもたくさんあったので以下メモ。 1)…

『冠婚葬祭のひみつ』常識だと思っていた葬式・結婚式のマナー、実は…

冠婚葬祭のひみつ (岩波新書) 作者: 斎藤美奈子 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2006/05/12 メディア: 新書 購入: 7人 クリック: 31回 この商品を含むブログ (91件) を見る いやー面白かった!図書館から借りてきた本だけど、これ買うわ!買って周りに配…

家に赤ちゃんがいます

7月に出産していま9ヶ月か。 突然赤ちゃんがいる生活になったんだけど、未だに信じられない、でも信じられないも何も、泣いたらミルクをあげて(うちはあんまり離乳食を食べてくれないの)おむつを取り替えて、どこか行く時には一緒に連れて行って…と待った…

いまの私の一番の癒やし『ジャック日記』

この社会どうなっちゃうんだろうという思いに押しつぶされそうな中、今の私の一番の癒やしはこれ、『ジャック日記』。 画家の木村かほるさんが、お母様の介護生活の傍ら、面白かったことをスケッチしていたのが始まり。いま私が愛読してるのはそれをまとめた…

『痴人の愛』

痴人の愛 (新潮文庫) 作者: 谷崎潤一郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1947/11/12 メディア: 文庫 購入: 8人 クリック: 123回 この商品を含むブログ (226件) を見る これ若い頃に一度読んだけど、けっこう内容を忘れてた。当時は「ナオミすごすぎる…。や…