吉本隆明「ひきこもれ!」

帰りに週刊文春だか朝日だかを立ち読みしたときに(ナンシー関のコラムを目当てによく立ち読みしている)、評論家の吉本隆明が「ひきこもれ」という文章を寄せているのに目がいった。内容は「ひきこもっていたっていいじゃないか」というもの。

その文章の中では、とあるテレビ番組でスーパーの店長をやっていた人がひきこもりの人が外にでるのを支援するようなボランティアをやっていて、その人は引きこもりの人を外に連れ出すのが善だと疑わないところがおかしいといっていた。今の社会ではいろいろな人とコミュニケーションをとり、友人がたくさんいる外交的な人物ほど健全だとされている。その文章で自分の中で残ったのは「女子アナみたいな外へ向かう仕事を選ぶ人もいれば、なにかの職人のように1日誰とも口をきかず毎日同じ作業を繰り返してる人もいる」というくだり。

私の今の仕事も引きこもり系だし、自分で今のライフスタイルを選んだのに、つい平日の昼間に会社に通っているのが真っ当みたいな思考のクセが顔を出すことがある。だからあらためてこの文章が自分の中に入っていった。