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ドラマ『フラッシュポイント』。警官もののドラマなのに憎しみの対象を作らないのは珍しい

カナダの特殊機動隊を舞台にしたドラマ『フラッシュポイント』は、とてもよくできたドラマだ。

感心したのは、単純な善悪で人を断罪しないこと。
犯人や悪者の背景も描き、ドラマの中で憎しみの対象を作らないようにしている。
ここに感心した。

勧善懲悪にすれば簡単に人の感情を操作できる。
特に、警官vs犯人なら、それをするのが一番間違いない。
わたしも単純な勧善懲悪は嫌いじゃない。
見れば感情移入して観てしまう。

でも、『フラッシュポイント』のように、勧善懲悪に行くのを踏みとどまって、それでも見ごたえのあるドラマを見せられると、勧善懲悪ものよりも上質な作品なように、私は感じてしまう。

ドラマの中、先輩隊員が新人隊員に「白か黒じゃないんだ」と言い聞かせている場面があった。

それから、マッチョな男性たちのドラマなのに、人を撃つことを重く描いている。
銃撃ではなく、できるだけ交渉で解決しようとしている。

精神病院に護送される連続強姦殺人の犯人に向かって、遺族が銃を向けて引き金を引こうとするときに、咄嗟に女性隊員がその遺族の女性を銃撃して死なせてしまうシーンがあった。撃ったあとの白煙と隊員の撃ってしまったというショックを受けた表情がちゃんと描かれていた。そして、その女性隊員がむしろ「あんな極悪人を、なんで私たちが警護しなきゃいけないの」と言っていた人、犯人ではなく遺族の味方だった人だというのが、また考えさせる、深みを与えていると思いました。

例えば、最近見ているアメリカのドラマ『ボーンズ』とか『CSI』などなどとずいぶん感覚が違うなと思ったのですが、もしかしてカナダとアメリカの違いっていうのはあるかな。カナダのドラマこれしか見てないから、そこまで考えるのはまだ早いか。

http://twitcasting.tv/nasukob/movie/5006751