営業と売り込みの力学。力の弱い人は食虫植物を目指せ


作品の持込など、自分が狙って働きかけたことはまず成功しない。
「良い話」は、たいてい思いも寄らなかったことろから頂く。

このミスマッチはなんなんだろうな、マーフィーの法則的なものなのだろうかなどと常々考えていたが、結局のところ「選択権はお金を払う側にあり、力関係に圧倒的な差がある」という単純なところに落ち着いた。それから私自身が力不足である、ということも大いにある。

特定のところに出向いて作品を持ち込むというのは、上の図でも描きましたが、強い巨人に小さい人が向かっていくように圧倒的な力関係がある。もともとその気のない相手に無理に会って売り込もうとしたり「直接会ってお互いの希望を摺りあわせたりすれば良いのではないか」などと考えたりしても、まず叶わない。労力や無駄が多く確率が低い。

ちなみに、保険の営業なんかでまず友人や身内を入れるのは、赤の他人よりも互いの力関係の差がなくて成功率が高いということなんだろうか。

私のように力のない人(「力」とは漠然とした言葉ですが、実力、有名度などなんでも)はピンポイントに狙いを定めるライオン型ではなく、エサをばら撒いて興味持っていただいた人を待つ食虫植物型でいこうと思います。…正確には食虫植物は「エサを撒いて獲物を待つ」という形態ではないのですが、この話を考えたときにパッと食虫植物が浮かんだので、言語化が追いついていませんが、食虫植物の喩えを使います。

今後は、つてを辿って売り込みに行くよりも、郵便やメール便を駆使して作品をばら撒いたり(メールだと目を通さずにゴミ箱行きな気が…実際のところはわかりませんけれども)、作品をネットに放りなげて興味を持っていただく方が現れるのを待つのがいいかなーと思った次第です。

「ばら撒く」とか「放り投げる」という言葉を使っているのは、気分的にちょっとやけっぱちだからです。