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『日本辺境論』119〜122ページ感想


『日本辺境論』に、「人が妙に断定的ですっきりした政治的意見を言い出したら眉に唾をつけて聞いた方がいい」「人間が過剰に断定的になるのは、たいていの場合、他人の意見の受け売り」とあった。

こういう、他人(誰か外部のスゴイ人)からの受け売りを自分のいけんかのように断定的にスラスラと言う人を「虎の威を借る狐」に喩えている。

人間の意見は突っ込んで考えればみんな他人のの受け売りから始まってるんだけと、ここで言ってる「他人の受け売り」は、自分自身で咀嚼してないにもほどがあるくらいの、右から左に受け流したものなんだと思う。

『日本辺境論』では、本当に自分の言葉で話そうとしている人の特徴をこのように言っている。
「途中まで言ってから言い淀んだり、一度言っておいてから、なんか違うと撤回してみたり、同じところをちょっとずつ言葉を変えてぐるぐる回ったり…そういう語り方は、ほんとうに自分が思っていることを言おうとじたばたしている人の特徴です」
「自分の固有の意見を言おうとするとき、それが固有の経験的厚みや実感を伴う限り、それは滅多なことではすっきりいきません」

このあたりは自分自身を肯定されているようで、読んでいて元気になった。
一応、私自身も基本的には自分の言葉で語ろうとしていて、でもどうもスッキリとうまくいかなくて逡巡してしまい、スッキリと断定的な意見に劣等感と疑念を感じていたからです。(ちなみに、私自身も時には受け売りをドヤ顔でツイートすることもあります)

自分が肯定されていると感じる意見って読んでいて心地いいですよね。
内田先生の言葉をありがたく拝聴して自分の糧にしていこうと思います。