『「察しのいい人」と言われる人は、みんな「傾聴力」をもっている』 覚書

精神分析学者のフロム氏によると「集中して人の話を聞くということが、今ここで全身で現在を生きることだ」ということ。人の話を聞くことはもっともっと集中できる。BGMのように聞いたり、話を聞きながら他のことを考えてはいけない。だから「集中力を身につけるためには、くだらない会話、つまり純粋な会話ではない会話をできるだけ避けることが大事だ」と言ってる。

それ全部実行したら身が持たないけど、でも聞くべきところは、大事な人の話は、もっともっと集中して傾聴しようと思う。

・「この聞くという作業を集中してやれば、人はますます覚醒し、そして、あとで自然で快い疲れがやってくる」ぜひぜひ、そうでありたい!


小泉進次郎の「ブリッジング技法
彼の演説はご当地ネタで始める。ご当地ネタをからめて自民党をちょっと落とし、そのあとで「ところで皆さん、本当の自民党のよさは〜」と本論を話しだす。
・「今日はどこから来ましたか?」と聴衆の一人に質問し、遠くから来たと答えれば「そんなに遠くから、偉いですねえ、ありがとうございます」近くから来たと答えれば「便利な場所にお住まいですね」。いずれも相手はニコニコするので鉄板なフリなのだとか。


・著者の佐藤綾子さんが、講演を依頼された会社の若い社員と打ち合わせをしたときに、相槌が「なるほど」の連発だったので頭に来た話。「なるほど」は上から目線の相づちと書いてあって、私自身も「なるほど」よく使うのでうわわわわと思いました。ただ、あれかな、言い方(それこそ口調とか声色とか非言語メッセージ)が頭に来たということだったのかな。そのあたりははっきり書いてなかった。ただ「なるほど」という代わりに「まあ、面白そうですね。パフォーマンス学って一言で言うとどういうことなんですか」と言っていればと、回答は書いてあります。うん、そう考えると、ひたすら「なるほど」で全く相手にキャッチボールをする気がなかったことが問題だったのかな。


・相手に親しみを感じてもらうために、相手がカップを持ったら自分もカップを持つ…という同調動作はおなじみだけど、言葉による同調動作も有効だということ。
例えば「〇〇についてはどう思いますか」に対しては「〇〇ですね?それについては〜」と、まず相手の言葉を引き取ってから自分の意見を言う、という具合。


・話が長い人の話をさえぎるときは、まず「ほう!」とか「すごいですね!」とオーバーアクションで感動を込めたフィードバックをする。すると、相手の主人公願望がある程度満たされるので、話をやめさせるのが楽になる。


・何かを断りたいとか否定したい、NOと言いたいときは、ユーメッセージからアイメッセージにすると言いやすくなる。「あなたがそう言うのはおかしい」を「もしあなたがこのようにしてくれたら、私は嬉しい」と言いかえること。
本人の気持ちについては、他人はとやかく言う権利はない。なので、思ったことを伝える権利があると。うん、これは勇気が出た。