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弱い者たちが夕暮れ、さらに弱いものを叩く

先日もう一つのブログで発表したヘイトスピーカー目撃マンガは多くの人に共感してもらった。

私自身、あの場で感じたどうしようもない感情をなんとかしたくてマンガを描いたので、多くの人とシェアすることができてとても心強く感じた。

その中にこのような反応があった。

「マンガを描くぐらいだったらその場で声をあげろ。俺だったら叱り付ける」
「ネットの中でコソコソ悪口書いてる(←マンガのことを言っているらしい)あなただって人のことは言えまい」

正直言って、このような意見は全く聞く価値のないものだと思う。
なぜなら、これらの発言をしている人こそがどこのだれだかわからず、リアルな自分をネットに隠して、見えないところから発言しているからだ。そんなところでいくら「俺なら叱り付ける」と勇ましいことを言われてもなんの説得力もないし、「ネットの中でコソコソ悪口を書いている」というなら、マンガを描いた私よりもさらに匿名性の高いところから攻撃しているのはどうなんだという話になる。
(街中で何をしたわけでもない外国人を罵倒するのと、その人物を諫めるマンガとふがいない自分をネットに描いた私を同列に扱うこともどうかしているが、ここでは「その場で何も言わずにネットでそのときのことを発言している」ことについて述べたい)

彼らに直接リプライなりコメントなりで反論するという選択は有り得ないだろう。過去の見聞から反論後の展開がだいたい予測できる。このような卑怯な人間にエネルギーや時間を割きたくない。私のエネルギーはもっと楽しいことに使いたい。また、反論するくらいなら建設的なコメントを下さったたくさんの尊敬すべき人たちにエネルギーを使うべきだ。

ここに書くのは自分の中の整理になるので、とても有意義に感じている。


それにしてもブルーハーツの曲TRAIN-TRAINの「弱い者たちが夕暮れ、さらに弱いものを叩く」という一節はいつ聞いても秀逸。昼間の日差しの下じゃなくて、暗くなったところで自分の姿を隠しながらさらに弱いものを叩くというね。