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『世界を変えるエリートは何をどう学んできたのか?』 実際に役立った!地に足の着いた学び方指南本

 

世界を変えるエリートは何をどう学んできたのか?

世界を変えるエリートは何をどう学んできたのか?

 

 先日、この本で紹介されている言葉があまりによくて、ほぼ引用だけのメモ記事までアップしてしまったほどです。それぐらい良かった。

今ちょうど「能力を上げなくてはならない」という時期を過ごしています。前回の記事にも書いたけど、いま運転免許試験場に免許を取りに行ってるんですね。教習所の検定ではないので、めっちゃ厳しいんですよこの試験が。それで試験に落ち続けるなか「いったいどう気持ちを持っていったらいいのかわからない。緊張感を持って自分を追い込むべきか、リラックスして前向きに挑むべきか」ということでちょっと悩んでいました。そんなタイミングにこの本と出会えたのは単なる幸運というより出会うべくしてであった何かを感じました(そういうことにしておこう)

この本を読んで具体的に何が変わったか。内容を紹介する前にそちらから書きましょうか。まずは失敗に拘泥していじけなくなった。へんな陰謀論から抜け出せた(明確な失敗がない又はわからないまま落ちてると「こういう人は受かりやすい」「こういう人は嫌われて受からない」的な発想に足を突っ込んでしまう…)、落ちながらも進歩していることに目を向けるようになった、それからこれ!二度と行くまいと思っていた教習所に再び自ら予約をしに行ったこと!

数か月前に申し込んだ「免許を失効しちゃった人コース」を設けている教習所の2回目の教習時に、くっそ意地悪な教官にあたってしまって、で「二度と来るかこんなとこ!」とそれ以来行かなくなってしまったんです。払い込んだお金はあとで返金でもしてもらうか、ということで。

それが「また行ってみよう」という気になったんです。実際に何回か試験を受けてみて運転自体の自信はついたし、今度意地悪されたらしっかり対処できると思って。で、行ってみて大正解でした。失効コースの期限もちょうどあと2日で切れるところでお金をムダにせずにすんだし、教習を受けてみて何ができていなかったのかちゃんと教わることができました。

ここまで行ったらあとは「無事合格しました」の報告もしたいところですが、そこにこだわると良くないから。本書の最後にあるように「覚えておいてほしいのは、あなたにも失敗はあるだろうが、どんなに失望しても適切な姿勢で臨めば立ち直れるということだ」ということで。

さて前置きが長くなりましたね。ここから本の紹介です。タイトルには「エリート」とありますが、別にハーバードビジネススクールMBAとって有名コンサルティング会社で働いてる人を持ち上げたり自慢話するような本ではありません。実はそれ私が本書を読む前に思ってたことで、でもその後に続くタイトルの「何をどう学んできたか」が気になって読むことにしたんです。

本書で言うエリートとはどういう人たちか。それは「未知の言語にも問題解決法にも楽しみながら挑戦する人たちであり、これまでのやり方がいずれ機能しなくなることを知っている人たち、知らないことやきつい仕事にも前向きに当たれる人たち、新たな解決法を見つけて面白がれる人たち、そして心にゆとりのある人たちだ」。

まさに私がなりたい人物像です。こういう生き方をしたい、こういう頭の使い方をしたい。

そのためにはどうしたらいいかというと、自分を知ること、自分と対話すること、自分の考えや行動をモニタリングすること(マインドフルネス)。学びは自らの思考の枠を外して大きくするもの。好奇心のままに色々なことを学んだり色々な分野の本を読む。そしてそれらの繋がりや重なり合いを考えることで、自分の中で統合され、手持ちの知識がより立体的になる。

失敗との付き合い方。失敗を受け入れる。できなかった自分を責めるのはもっとも愚かなこと。賢いところを人に見せたいと思うのもダメ。失敗が怖くなるから。失敗の中の改善点や前進したことに注目する。失敗は頭の悪い印ではなく、まだ学んでないだけだということを知る。知らないことを知るだけで能力は伸びる。能力は不変ではない。頭の良い人悪い人がいるわけではなく、頭の使い方や知識を既に知ってる人とまだ知らない人がいるだけだ。

先延ばし現象から脱する方法。厳しい工事監督のように自分を叱責してはいけない。ティモシー・パイクルの研究によると、心理学部の学生のうち、1回目の試験で勉強を先延ばしした「自分を許した者」は「自分を責めた者」と比べて、二度目の試験では先延ばしをしない傾向にあった。自分を責めると先延ばし癖が治らないんですね。誤った行動に向き合い「人間は先延ばしするものだ」と理解し、自分を責めず、その上で改善には何が必要かと考える。エリートはそういう発想をするのです。

練習よりも本番テスト。まだ何も勉強して無くてもとりあえずテストを受けてみたりあるいは答えを推測してみる。練習だと受身になりがちなので、主体的に頭を動かすんですな。これは自動車免許取得の技能試験と教習の関係で実感してます。試験を受ける前の教習と受けてからの教習はぜんぜん違います。受けてからの方が具体的に「ここがわからない」と、主体的に学びたい気持ちが生まれるので、質の高い学びになります。

書くスキルの伸ばし方。まさに今私がここのブログでしているように、ただマメに書くことにつきる。表面的な文章術よりも、「良い文章を書きたい」と書いていく中で自ら気づきやスキルを得ていくということなんですな。あと読書も文章力を育てる。賢明な人は言葉の達人のわずかな工夫に気づき、やがて良い文章を見習い始めるそう。

反復学習のコツ。反復することで知識は記憶として定着していくんだけど、その頻度に工夫の余地がある。試験の前に大量のことをまとめてやるよりも、数週間かけて間をおきながら勉強するほうが有益。

以上。当記事は私自身の記録も兼ねているので、まずは私が覚えておきたい考え方をまとめました。ですので、ここに記したことのほかにも有益なことはたくさん書いてありますよ。例えば答えのないやっかいな問題にどう取り組むか(死刑制度を廃止にするべきか否か)とかね。

良い本でした。ずっと手元においてこの考え方を常に頭に叩き込みたいような気もしましたが、そんな依存的な態度を取らなくても、良い考え方をたくさん取り込んだことを信頼して、あとはそれを実践していこうと思います。

そうそう、いま国立大学の文系学部見直しが話題になっていますが、こちらの本でリベラルアーツがどんなふうに役立っているかが書かれていますよ~