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トニ・モリスン: 寓意と想像の文学

 

トニ・モリスン: 寓意と想像の文学

トニ・モリスン: 寓意と想像の文学

 

 トニ・モリスンの研究者であるヴァレリー・スミスによるトニ・モリスン作品の解説書。トニ・モリスンは著名な作家だけど私は一冊も読んだことがなかったので、こちらの本で各作品のあらすじ、テーマ、寓意の解説を読むことができました。

トニ・モリスンの作品は、アフリカ系アメリカ人であるというバックグラウンドから紡ぎだされた物語ながらも、人類の普遍的なものを扱っている。奴隷制度が廃止されて優に100年以上、公民権制定から約50年経つけれど、単に物理的、制度的な障害がなくなったといっても、激しい暴力と差別に晒されてきた傷はトラウマや自己嫌悪として内面化され、後々まで人々を苦しめる、それだけしてはならない重い罪だったことがわかりました。