【90年代懐古ネタ】『Make up magazine』 と『How to make up』

妊娠出産以来、体重があまり戻らなくて顔まわりももっさりしている気がする。体重の方は「気がする」どころではなく明確に数字で出ている、顔まわりのもっさり感は、「もっさりしている」と言い切ってしまうと確定してしまいそうで怖いので「気がする」を付け足した。

赤ちゃんのお世話も少しばかり慣れてきて余裕が出てきた。このあたりでテコ入れをしようではないかと、amazonでちょうど買い足そうと思ってたマスカラを物色してみたり、図書館で『やせる力 骨ストレッチ』『静脈マッサージで、小顔!』を借りてきたりしている。

ただ、年をとって経験を積んできたせいか、10代20代の頃のようなコスメや美容法への絶大な信頼感とそれに続くワクワク感がないんだよね。「こ…これさえやれば(or買えば)きれいになれるのか!」という期待から続く愚直な行動力がすっかりなくなってる。それだけ賢くなったというわけでもあるんだけど、あの美容に邁進できた頃が懐かしい。

そんなときに思い出したのが90年代に夢中で読んでいた『Make up magazine』 と『How to make up』。どちらかは『25ans』の別冊ムックで、たぶん反響が大きかったので季刊誌にしたんじゃないかな。で、どちらかはその成功を横目で見て真似して出した…という認識。間違ってたらごめんなさい、特に後者。

齋藤薫さんがスター執筆者で、野毛まゆりさんとか渡辺佳子さんとかも活躍していて藤原美智子さんとか嶋田ちあきさんとかがメイクしてて…。あとスターコスメみたいなのもよくあったよね。イヴ・サンローランの青みピンクの口紅とかランコムのマスカラとかエスティ・ローダーの美容液とか。あと毎号毎にコスメ界の大型新人みたいなのが紹介されていて、あれ読んでいちいち「こ…これさえ手に入れればきれいになれるのか」とワクワクしていたという…。確か2ヶ月に1回の発売で、毎回心待ちにしてたな。

海外コスメだけじゃなくて、北原美顔とかオパール美容液とかハリウッド化粧品酵素パックとか国内のマニアックなコスメの紹介も楽しかったなあ。ちなみにこの三つは全部買ったよ。当時はニキビと毛穴と脂性肌が悩みで、それらをなんとかしたいというのもあったんですよね…。

当時、世間にまだちょっと残っていた「あんまりコスメのことばかり考えるのは恥ずかしい」みたいな遠慮が、このあたりから「コスメ大好き、コスメフリーク」と明るく吹っ切れていったのでは。昔の女優さんやアイドルは「お化粧とか興味ありません。美容に関すること?何もしてません」みたいな答えが多かったのに、このあたりから自分の美容ネタを熱心に話す人が増えてきたように思う。