『銀座旅日記』常盤新平

銀座旅日記 (ちくま文庫)

なんてことない日記なんだけど、文庫本で持ち歩くのにいいし、なんとなくカバンに入れて読み終わっちゃった。

 

常盤新平さんってなんとなく若いイメージがあったけど、というか、単に常盤さんの若いころのエッセイを読んだだけだったと思うんだけど、こちらの本は晩年のおじいさんになってからの常盤さんの日記です。2003年から2006年まで。

 

なので、日記では日常的に病気ネタや老化ネタが登場します。あと「もう死にたい」的なこととか。

 

私はなんだかんだ言って、食べ物ネタに惹かれて読んでいった感じ。朝食メニューとか外食メニューが美味しそうで読んでいて楽しかった。出てくるお店をメモして探訪してみようかな、などと読みながら考えていたんだけど、終盤になると、けっこう「馴染みのお店が閉店した」みたいな話が出てくるので悲しい。

 

あと、登場するご家族の関係が複雑で、よく飲み込めなかった。前の奥様と現在の奥様は飲み込めたんだけど、お嬢さんが何人いらっしゃるのかとかがいまいちわからなかったんだけど、余計なお世話かw