男性著者の美容本と女性著者の美容本

最近読んだ四冊が男性著者と女性著者で、なかなかに対照的でした。

その四冊はこちら。

毎朝、自分の顔が好きになる

毎朝、自分の顔が好きになる

 

 

 

キャビンアテンダント5000人の24時間美しさが続くきれいの手抜き

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なまけ美容入門―「科学的な分析」でムダを省いたキレイの魔法

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生まれつき美人に見せる

生まれつき美人に見せる

 

 一番上と一番下が男性著者、中二つが女性の著者。

いずれも、それぞれにお役立ち情報が載っていて良かったのですが、向くベクトルが真逆なんです。特に、男性陣が書いた本と、キャビンアテンダントの方が書いた本の違いが本当に極東と極西って感じで面白い!

だって、男性著者本の「主役は自分。メイクはあくまで素の自分をきれに見せるためのもの」なのに対して、キャビンアテンダント本は「自分に似合うかどうかでメイクを決めるな!あくまでお客様に好感を持ったもらうためのメイクなのだ!」というのだから。前者は重点を自分に起き、後者は重点を自分と他者の間に置いてるんだよね。

男性著者本の方は男性ウケとはどんなものなのかが学べる。とにかく顔がマットだったり白浮きしていたり、メイクが目立つ不自然さが嫌われる。「欠点とかブスな部分は放っといていい、それよりも自分の顔の好きな点に着目せよ」と口酸っぱく語られているのも、欠点をなんとかしようとしてメイクするのと、男性の嫌う不自然さにつながるからなんだろうなと思う。顔だけ白浮きとかまつエクとか、厚いベースメイクとか。あと、恋人や妻というパートナーとして、コンプレックスに苛まれてる人よりも、多少ブスでもおおらかな人がいいんだろうなあとか。

対してキャビンアテンダント本は自然に見えるかどうかなどは一切関係無し!とにかく「きちんとしていること」。むしろ「お客さまをおもてなしするためにきちんとメイクをしていますよ」とわかることが大切だから、リップは赤とかはっきり塗ってることがわかる色だし、アイラインを忘れても眉毛は忘れるな!という感じだし、ヘアもがっつり裏から表からスプレーで固める。自然さ=生々しさを排除したきちんとしたヘアメイクが学べます。これはこれで役に立つ!

生活者として日々忙しく暮らす中で美容もしなければいけない身としては、圧倒的に女性陣の本が良かったです。

なまけ美容入門の著者は化粧品メーカーで成分の研究をされていた経験から、ボディクリームを塗る場所は乾燥しやすい関節とヒザ下。逆に背中、胸、おなかまわり、関節の内側は皮脂腺が発達しているのでクリーム必要なし、とか、なまけるべきポイントがわかりやすくて助かります。

キャビンアテンダント本は、拘束時間が長く多忙なキャビンアテンダントが、限られた時間を最大限に使ってどんなふうに美容やメイクを行うのかがわかってとても参考になりました。