『さあ文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』

iPhoneはてなブログアプリから初投稿。pcから投稿するときに本の紹介をしたいとかにはAmazonのページを貼り付けられるのがあるんだけど、このアプリからは見つからない。

 (↓あとからpc版で貼り付けました)

さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神
 

 

それはともかく、笙野頼子さんの『さあ文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』は出産時入院中の友でした。これをずっと読んで入院の最終日に読み終わった。

笙野頼子さんの近況、大学の先生をしていたり猫のドーラが亡くなり今はギドウと二人暮らしだとか、今のこの安倍政権にどう対峙しているのか。

私の笙野頼子作品の読書歴は90年代に書かれたものが中心になるのかな、『水晶内制度』とか『なにもしてない』『タイムスリップコンビナート』あたりで、それら以降の作品にあまり触れていなかったら、まさにその時期、笙野先生は、今の安倍政権を支える…なんていうのかな、冷笑派というかロリコンミソジニーというか、要は人の人権を踏みにじる人たちと戦っていたことが改めてわかった。

例えば、私が昔熱心に読んでいた書き手が、いまのこの時代にどんな意見を持っているのか、「なんの問題もありません」と目を瞑っているのか「私の仕事に政治問題持ち込むなんて野暮」とだんまりを決め込むのか…と気になるところですが、笙野頼子さんの場合はむしろ私の方が今まで笙野さんが問題意識を持っていたことに気づかなかった。

リアルな人間関係に当てはめてみると、久しぶりに会った尊敬する友人が、安倍政権や安保法案や沖縄の問題のことで意気投合している感じがしました。

猫と荒神様とのひっそりとした暮らし、その中の幸せの描写も好きです。