『安部公房とわたし』山口果林

 

安部公房とわたし

安部公房とわたし

 

 なんか私、女の人の体験談的なものばっかり読んでますね。

山口さんはNHKの朝ドラヒロインを務めたこともある、そして今も活躍する女優さんで、安部公房は言わずと知れた大作家です。

二人は安部公房がなくなるまで恋人関係、実質的な伴侶だったんだけど安部公房には家庭があったので、その関係はひた隠しにしなければいけなかったんですね。

偉大な作家に見初められ、その生活を身近に見ることができた幸せや、さらに文章修行などの薫陶を受けたという財産はあるけど、やっぱり常に孤独や不安がつきまとう関係で辛かったろうなあ。まあ、奥さんや娘さんからみたらまた違った感じになるんだろうけど、本を読んでいるときは山口さん目線で考えてしまうので。

安部公房と山口さんが「ソニーファミリークラブ」という、輸入雑貨の通販を愛用していたと言うんだけど、もしかしてこれが後の「ソニプラ」なのか…!と、変なところに反応してしまったw