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オタク女子文化研究所 「乙女な『食』漫画を大研究!」〜『きのう何食べた?』『花のズボラ飯』から『孤独...

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マンガの「食」をテーマにしたニコ論壇。

日本におけるフードマンガの始まりと、フードマンガの各系譜、そしてフードマンガに限らず、マンガ全般の中で食がどのように演出に使われているか。

金田淳子先生目当てに見てしまうこのシリーズですが、この回はお菓子研究家・福田里香先生のフードマンガの薀蓄が素晴らしくて勉強になりました!(大人しそうな容姿と穏和な語り口なのに、語る内容がなにげに過激だというのも面白かったです)
両脇を固める両角織江さんと山本文子さんもほのぼのしていて(これまた「なのに語る内容は過激」だというのが面白い)楽しい女子会に参加している感じです。


福田里香先生によると、食べ物を使って登場人物を描写する場合、1.善人は食べ物をおいしそうに食べる 2.正体不明者は食べ物を食べない 3.悪者は食べ物を粗末に扱う、という原則があるそう。

食べるという行為は、心を開くとか腹を割ることのサインにもなっている。
仲の良いチームではチームのメンバーでごはんを食べるシーンがよく出てくる。例えば『おおきく振りかぶって』『ワンピース』。反面、『スラムダンク』のような仲が悪いチームではメンバーでご飯を食べるシーンは出てこない。

食べる行為は心を開く行為、だけど、初恋を意識してしまった瞬間にはモノを食べられなくなる。心を開くことが恥ずかしい。心を開くと好きだという気持ちがバレてしまう。例は『ハチミツとクローバー


フードマンガが描かれ始めた頃は『料理の鉄人』のようなプロの料理人対決が主だった。そのうち『美味しんぼ』のようなプロではない美食家、『クッキングパパ』のようなふつうの人が登場してくる。そして、現在では『極道メシ』などのような誰でもすぐに食べられるB級グルメ、料理の場合でも『きのう何食べた』のような、すぐに手に入る食材で1時間以内で作れる日常的な料理の存在感が大きくなった。
当初は特別な料理や食材で魅せていたのが、現在ではもっと共感できる日常的なものになってきたんですね。


食べ物を小道具に使うというと、例えば「女の子が食パンを加えて『ちこくちこく!』と言いながら走っていって、転校生とぶつかって恋が始まる」というお馴染みのシーン、実はこの出典は存在していないんだそうです。福田里香先生曰く、「これだけマンガを読みまくっている人たちに聞いても、誰一人として『それはあのマンガのこのシーン』だということができなかった」とか。
このシーンがこの世に登場するのは『サルでもかけるマンガ教室』で、最初から「少女マンガでありがちなベタなシーン」という、パロディ化された形でだったのだそうです。


それから、食を性のメタファーとして使われている事例も紹介されていました。
例としては『花のズボラ飯』。
私もこのマンガもってるんですけど、確かに主人公が美味しいものを食べて恍惚とするところや、食べているときの表情はそうかなという感じ。あと、なんかところどころ絵柄が性的な感じがしました。私も好きなマンガですが…2巻に関しては性的メタファーが露骨なので、私としてはもうちょっとそのあたりは抑えて欲しいです!見る人が見れば「ああ…」と思うくらいで抑えたほうが好みです(^o^)