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『ブスがなくなる日 見た目格差社会の男と女』

 

ブスがなくなる日 (主婦の友新書)

ブスがなくなる日 (主婦の友新書)

 

著者の山本さんが美容ジャーナリストのとして仕事を始めたころは、メイク商品も情報も不足していたために、びっくりするほど滑稽なメイクをしている人がたくさんいたんだって。おしゃれ以前に見るからに不潔な人も珍しくなく、山本さんも「こういう人たちに美容の情報を教えてあげなきゃ!」とはりきって仕事をしていたのだそう。

ところが、90年代、00年代と時代が進むにつれて、どんどん女性たちが美しくなり、もはや雑誌が美の秘訣を教えてあげる、なんて時代ではなくなった。これ私も皮膚感覚でわかるなあ。私がメイクデビューをした90年代から今まで、コスメや美容小物の進化は目覚しいものね。

まぶたにシールを食い込ませて二重を作るメザイクが出てきたときはなんて画期的なんだと思ったけど、今ではそこからさらに進化した商品がさらに安価でたくさん出てる(ちなみに私は二重の幅を広げると壊滅的にきもい顔になるので残念ながらこの商品の恩恵を受けることはできなかった)。つけまつげも、昔はつけたはいいものの取れるか取れないかが心配だったものが、ある時期から接着剤が進化したのか、そのあたりの心配がまったくいらなくなった。そして、目にインパクトを出す最終兵器としてのカラコン。今やこれが眼科に行く必要もなく、通販で安く手に入れられちゃうんですからね。いやーほんとすごい。

あと、著者の山本さんによると、日本人女性が格段に垢抜けた一番の要因は、ヘアサロン技術の進化にあるということ。これもわかる!私は中高生ごろまでクセ毛で真っ黒で硬い髪だというのがすごくコンプレックスで、いろいろ悩んでいたんだけど、高校2,3年生ぐらいからカラーを始めたことと、あとトリートメントのようなヘアケア製品が進化したのか、髪の毛の悩みがなくなったものね。山本さんは、やっぱり日本人の顔にまっすぐな黒髪って難しいのではないかと書かれていたけど、これもほんっとそう思う。日本人だから日本人らしいまっすぐな黒髪が似合うだろうと言われがちだけど、これって顔立ちを選ぶよねえ。

ただ、こんなふうに昔よりも美へのアクセスが容易になったとはいえ、そこから零れ落ちてしまう人だって当然出てきます。本書の最後はそんな「ブス」の可能性について。著者の山本さんの経験談を交えながら、考察されています。

※齋藤薫さんの美容エッセイを「平成の女大学」とたとえていたのも面白かった。