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篠田節子さんの本を読んで社会勉強した気になってる

 

コンタクト・ゾーン

コンタクト・ゾーン

  • 作者: 篠田節子
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2003/04
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログ (7件) を見るロズウェルなんか知らない (講談社文庫)

     

    ロズウェルなんか知らない (講談社文庫)

     
     
    『コンタクトゾーン』は、30代後半の、本の世界では年増で行き遅れの女性3人がリゾートに来た東南アジアの島でテロに巻き込まれていく話。面白くて下巻を手に入れるまでがもどかしかった。
    女性3人は、登場シーンから傲慢で傍若無人な旅行者で、あとから酷い目にあうフラグ立ちまくりだったw (あとで一名を除いて反省しますw)
    最初はよくわからなかった三人のキャラクターが読んでいくうちに際立って行った。最初の頃は祝子と真央子の区別があまりつかなかったからなー。
    コンタクトゾーンのレビューでよくある「島民の区別がつかなくてこんがらかる」もあったな!誰が誰だか把握するまではページを行きつ戻りつしました。
    テロや内戦の力関係の描き方もリアルに感じた。すぐに仲間割れを起こしたり、各々が勝手な動きをしたり、末端では理想やイデオロギーではなく「どの勢力につけば生き残れるか」で動くとか、フィクションなんだけど、例えばいまのシリアもこういう状態なんだろうかと考えてしまった…。
     
    ロズウェルなんか知らない』は、さびれた過疎の村の若者(といっても30〜40代)たちが、成り行きからUFOとオカルトで村起こしをしようとするもの。こちらも分厚い本だったけど、おもしろくてやめられず一晩で読んでしまった。公務員のどうしようもなさを描かせたら天下一品の篠田さんだけあって、村役場の内輪な論理でしか動こうとしないところや、あとは村の長老たちの老害っぷりも良かった〜。こちらの方が、わかりやすいエンターテイメントな感じがしました。終わり方も大団円という感じでよかった。
     
    篠田さんの背景描写はいつもリアルなので、篠田さんの本を読んで社会勉強した気になっています。