「プロヴァンスの恋14日間!フランス男性とのお見合いイベントつき」

月曜日にやっていたテレビ「世界まるみえ」でフランス人の男性が花嫁探しをする追跡ドキュメントを放送していた。その人は58歳で、フランスの過疎の村で農業を営んでいる。お嫁さんが欲しいんだそう。

村全体が嫁不足。ある日、村の男性がフィリピンから嫁を連れてきた。
それに刺激されて村にフィリピン嫁熱がたかまり、その男性(以下おやじと呼ぶ)もフィリピン女性との結婚仲介に申し込み、現地にも出向いたりした。で、その中の一人と恋に落ちたんだそうで、フランスに連れて帰ったまではいいものの、その女性は村の若い衆(あえて若い衆と呼びたい)とくっつき失恋。
次はキューバ嫁をさがしにキューバへ行くもののこれといった出会いは無く、ロシア嫁を探すが、彼女達は過疎の村などにはきてくれないとのこと。けっきょくキューバから農作業も手伝ってくれる働き者の嫁呼んで落ち着いたってとこで終わり。

もちろんおやじ60近いくせして連れてくる女性は平気で20も30も年下。なんか感じ悪いでしょ(笑)
嫁探しと言ってるものの、なんだかこれってディスカウント店(フランスより明らかに経済事情の悪い国)で個人娼婦を買ってくるようなものじゃないの・・・と、なんか突っ込みどころの多い番組だった。
物理的に女性がいないんだからいろいろな出会いの方法を探すのは当然のことだけど、全て結婚・お嫁さんを探すというオブラートにくるんでしまって、ちょっと笑えるほのぼの美談にしあげてしまうのが、なんかねと思った。
そういうのって日本では聞いたことあるけれど、他の国でも共有している問題なんですね。

でもこれ、旅行会社が「プロヴァンスの恋14日間!フランス男性とのお見合いイベントつき」などと銘打ってツアー組んだらイケるんじゃないか?けっこう食いついてくる需要ありそうな気がする。
一対一のお見合いには通訳がつくんだけど、フランス人男性の方が「働きもんの嫁っこさほしいだ」と言っても通訳マジックでオサレに変換された言葉が相手の女性に伝わって、さえないおやじもいつのまにかジャン・レノ(この人はイタリア人なんだっけ)かゲーンズブールに。