『1940年体制―さらば戦時経済』 覚書 (2008年のメモ帳から)

・戦前は会社員は頻繁に職を変え、株主は会社にクレームをつけていた。
終身雇用制、メインバンク制、企業単位の労組、株の持ち合い、官僚気候からの指導は、戦時管理の遺産。高度経済成長期にこれがとても成功した。

・日本の経済制度は相当程度まで非公式システムで、欧米型資本主義は体裁を保つためだけに取り入れている。

・日本の銀行は欧米とは全く違った目的で存在している。
日本の産業にお金を供給するポンプ。
なので、大企業は銀行に返さなくていい。
融資は、利益効率やちゃんと返済されるかよりも、中央銀行と財務当局の要請に従うことを優先する。

・日本の銀行は役所ばかり見てる。

・日本は戦時体制の経済システムにあり、利益を上げるのではなく、大企業を育てて産業基盤を強くし、国を強くすることを目的としている。
銀行は大企業にお金をあげるのが役割。

・日本の銀行は、役所と大企業だ大事なので、消費者はどうでもいい。そのために、サービスが他国より送れている。顧客をめぐって競争しているように見えるだけ。