「選挙の力で政権をひっくり返した、その次はどうすべきか」それについて私たちは全く無知蒙昧だった
香港の若者は普通選挙を求めて血を流し、日本の若者は自らが持つ選挙権を放り投げる。
選挙に行かない人の言い分はいろいろあるらしいが、特に民主党政権終焉以降は「誰がやっても同じだから」という無気力感があるようだ。
しかし、民社国政権が終焉した大きな理由は国民にある。
それは「選挙の力で政権をひっくり返した、その次はどうすべきか」ということについて、私たちが全く無知蒙昧だったことだ。
今までの権力を引きずり下ろして政権交代した場合は、常に既得権益(官僚やマスコミ、前政権etc)から足を引っ張られながら政治をすることになる。だから国民も「投票したら後はなんとかしてくれる」ではダメで、共に育てる意識が必要だ。前の民社国政権では圧倒的にそれが足りなかった。
民社国政権時代は当初のマニフェストを守る議員がどんどん排除されて行き、しかもなぜか悪者にされた。もちろん、当初のマニフェストを放棄した議員の方が既得権益層に都合がいいわけだから、報道でも彼らが庇われるのだ。そして報道のままに多くの国民は実際には何が行われているのがわからないままに、マニフェストを守ろうとする政治家を嘲笑し、排除に加担していった。
「既得権益層は邪魔をしてくるものだから、政権交代後もちゃんと見張っていなければいけない」というのが共有されていれば、この国の政治状況はかなり変わっていただろうと思う。