『フランス語のすすめ』読みました。フランス語勉強してみたいけどどこから手をつけたらいいのかわからん
- 作者: 小林正
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1964/09
- メディア: 新書
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※はてなキーワードで表示されている小林正さんは本書の著者ではなく、同姓同名の別の方です。
1964年に書かれたものなので、挿入される小話の設定が妙に古い。
でも、それがかわいいんですよ。
本の冒頭は「日本で生活していても、日常生活の中にはこんなにフランス語が入ってるんですよ」という話。そこでは1960年代当時の若いカップルのデートの様子を載せてるんだけど、バーのカウンターのことが「帳場」って書いてあったり、カップルの会話にヌーベルヴァーグのことが出てきたりして、「この時代にタイムスリップして銀座の町を歩いたり映画観に行ったりしたい〜」と私の懐古マニア心がくすぐられました。
次は、英語とフランス語でかぶっている言葉の紹介。
イギリスはフランス(フランス語を話す人びと)に統治されていた時代があり、そのころに特に行政で使う言葉(prisonやjustice)がイギリスに入ってきたという話。
現代では、逆にアメリカ文化がフランスに流入しているので、英語が現地語化したようなヘンなフランス語が目につくようになったとのことでした。
本書によると、フランス語の発音は基本的にローマ字読みでよくて、で、いくつかの例外的な綴りとリエゾンのようなルールがあるので、それをおさえればOKなのだとか。
フランス語ってアルファベットの文字数がやたらあるわりに、発音すると妙に短いみたい、というイメージがあります。あと、hを発音しないというのは有名ですよね。
それから、各単語には男女の別があってそれぞれ冠詞が違うので、本書では冠詞を帽子やエプロンに例えて、あれこれと説明してました。
文法は、ちゃんと勉強するとなると大変なのでしょうが、とりあえず入門編としては、「わたしは〜である(する)」というメインの組み合わせに「誰と」とか「どこで」「どんなふうに」と、サブ情報を寄せ木細工のようにくっつけていけばいいのだとか。こう説明してもらえるとなんか私にもできそうな気がしてきます。
読み終わって、フランス語勉強したいなーと思ったんだけど、どこから手をつけていいのかよくわからん。
近くに横浜日仏学院はあるけど、通う時間を捻出するのがいま厳しいので、ネットだけでなんとかしたいところです。