過食ブログが意外に勉強になった

ブログ主さんが過食に苦しみながらも、 食べている時の心の動きとかもちゃんと記しているし、糖質制限してるし、運動したりしたり料理したりしているので、「姐さん、えらいよ!」と思いながら読んでる。

勉強になることもたくさんあったので以下メモ。

1)糖質制限をしたときにコンビニで何を買うべきか。こちらのブログでは、ローソンのブランパン、ゆでたまご、ソイカラ、枝豆、チーズを主に買ってる。あとカロリーコントロールアイス!これ食べたことあるけど、そういえば美味しかった。今度アイス買うときはこれにしてみよう。

2)ホームベーカリー欲しい!藤堂志津子さんの『独女日記』を読んだ時も思ったけど、手軽にしかもすごくおいしくできるらしい。糖質制限をしている場合は、ふすま粉とかおからを使って焼くといいらしい。

3)「食べること以外何もする気がない」とご自身で常々書かれているほど無気力だというブログ主さんが、なぜ糖質制限についてはちゃんと実行されているのかというと(これだけでもすごいと思う)、やっぱり効果を感じているからなんだって!糖質を制限したほうが、過食で苦しみながらもまだ動けるんだって。糖質をたくさんとっている方が、もっと落ち込みとかが激しいみたい。

4)トマトに甘味料を書けて食べることで、果物の代わりになる。これ私もやってみたくなった。

5)アイハーブで買い物。アメリカ製のサプリメントを現地価格で安く買えるという認識だったアイハーブ。昔、サプリを買った時には気がつかなかったけど、食品が豊富で安いらしい。ステビアやエリスリトールのような甘味料も安いので、糖質制限してる人にはとても重宝するんだとか。ステビア欲しい!あと糖質制限用のパンケーキシロップも美味しそう。

それから、こちらのブログのメインテーマである過食についての感想。私も一時期、夜中に起き出して何か食べるというのにハマっていた時があったし、過食とまではいかなくとも、食べている時の無になれる感じとか、一人で何も気にせず食べる時の開放感とか、すごく共感した。ちなみに、夜中になにか食べるクセは、虫歯になって歯が痛くなったという出来事があって目が覚めました。今まではほわわ~んと脳天気なままに夜中ゴソゴソと何かを食べて幸せな気持ちでぐっすり寝てたんだけど、それ以来は「あああ、ダメだ、寝る前に歯を磨かないとまた虫歯になる」という不安感が釘を刺すようになって。で、一回止まると、わりとそれがまた続いてしまうもので、今のところその悪癖は収まってます。あと、精神衛生的にもいいよね。夜中に起きてなにか食べるって、そのときはよくても起きてる間は「ああ、あれやっぱり内臓的にも体重的にもまずいよなあ」って思いますものね。

とても良いブログだと思うんだけど、リンク貼るのはやめといたほうがいいかな、やっぱり。ああいった心情吐露系のブログって、ひっそりと書いていたいというものかもしれませんものね。

追記:その後、こちらのブログを読み進めていって、やっぱり摂食障害は甘くないんだなと思いました。精神論や心がけでなんとかなる問題ではないし、けれども医療機関にかかるのも高額な費用が必要だし…。なんとか光明が見えてブログ主さんが楽な方向に行けたらなあと思います。

『冠婚葬祭のひみつ』常識だと思っていた葬式・結婚式のマナー、実は…

 

冠婚葬祭のひみつ (岩波新書)

冠婚葬祭のひみつ (岩波新書)

 

 いやー面白かった!図書館から借りてきた本だけど、これ買うわ!買って周りに配る!

冠婚葬祭の本というと、たいていは実用書になりますが、こちらは今その実用書などで流布されている「冠婚葬祭の常識」自体を俯瞰したものです。いま常識とされている「マナー」が、実は大した根拠もないのに、過去のマナー本から引用・抜粋しているだけで、それを伝言ゲームのように繰り返してるうちに、もはや根拠も不明なまま定着しちゃっている。

結婚式、葬儀、それぞれ江戸時代ぐらいのものから、チャペル挙式や家族葬といった今どきのカタチまで網羅されていて、その流れが面白くてスイスイ読める。

結婚式の方は単純に読んでいて面白い感じだったけど、葬儀の方は面白さに加えて実用的な対策なども充実していてすごく良かった。だって結婚式はそもそも結婚しない人もたくさんいるし、結婚したとして式はあげない選択もあるけど、葬儀の方は誰もが当事者として巻き込まれるものだからね。私が「これ素晴らしい!買って配りたい!」と思ったのも、こちらの葬儀編の方を読んでから。

今の私が「あ、これはぜひやってみようかな」と思ったのは、お通夜で香典を渡すときに香典袋の中に「香典のお返しはご不要です。どうぞお気を使わずに」と一言添えるというもの。著者の斎藤美奈子いわく、葬儀で「こんなもの要らない」と思う筆頭が香典返し。「費用もばかにならないし、お返しを期待して香典を出す人など誰もいまい(いても無視していい)。ただでさえ悲しい思いをし、医療費や入院費がかさんでいる遺族に、これ以上無駄な出費を強いてどうする」と。でも、遺族から「香典返しいらないよね?」とは言えないので、香典返しの廃止は参列者の側から働きかけてはいかがでしょう、というもの。これすごく共感したなあ。私もぜひそうしてみる。

 

 

家に赤ちゃんがいます

7月に出産していま9ヶ月か。

突然赤ちゃんがいる生活になったんだけど、未だに信じられない、でも信じられないも何も、泣いたらミルクをあげて(うちはあんまり離乳食を食べてくれないの)おむつを取り替えて、どこか行く時には一緒に連れて行って…と待ったなしに色々なことをしなければいけないんだけど。

赤ちゃんはとてもかわいくてキューピーさんみたいです。

いまの私の一番の癒やし『ジャック日記』

 この社会どうなっちゃうんだろうという思いに押しつぶされそうな中、今の私の一番の癒やしはこれ、『ジャック日記』。

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 画家の木村かほるさんが、お母様の介護生活の傍ら、面白かったことをスケッチしていたのが始まり。いま私が愛読してるのはそれをまとめた小冊子で、それが発展して、今秋に本になって出版予定なのだそうです。

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ちなみにジャックとは、モナコ王室に生まれた双子の赤ちゃんの男の子(下の画像)の方で、この赤ちゃんが、かほるさんのお母様にそっくりだったそうで、以来、お母様のアダ名はジャックになったそうですw

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というわけで、ジャック日記のジャックは赤ちゃんのような、おばあちゃんのような不思議な存在で、このジャックの好きなDVDや本や食べもの(ジャックの食べ物の好みは私と合う気がする!)に囲まれた生活と、それを見守る木村姉妹の生活がほんと、見ていて楽しい。いつまでも眺めていたい感じw

「ジャック日記の人々」を見ると、小冊子には登場してない登場人物がまだまだたくさんいるので、できあがった本をみるのがほんと楽しみ!

お問い合わせは青山の画廊、スペースユイまで。

 

『痴人の愛』

 

痴人の愛 (新潮文庫)

痴人の愛 (新潮文庫)

 

 これ若い頃に一度読んだけど、けっこう内容を忘れてた。当時は「ナオミすごすぎる…。やっぱりこれだけ美しければ男も金も思い通りにできるんだろうか」と、ひたすらすごいすごいだったんだけど、今読むとそれはまあ感想も違ってくるよね。

まずナオミの話というよりも、ナオミと譲治のバカップル話だと今回は思った。割れ鍋に綴じ蓋みたいなね。そもそも冒頭からして譲治の「私たち夫婦の話を聞いて下さい」みたいなのから始まるしね。

粗筋は、世間では真面目で通ってるサラリーマンの譲治が、カフェーの女給をしていた少女ナオミを見初め、「ハーフっぽい容貌も白人好きな俺の好みだし、ここは一つ、彼女を引き取って理想の女に仕立てたる!」と、共に暮らし出すんだけど、ナオミがとんでもないモンスターに成長して、すっかり尻に敷かれまくった夫婦生活になる。という話。

文庫本裏表紙の解説には「やがて譲治も魅惑的なナオミの肉体に翻弄され、身を滅ぼしていく」とあるんだけど、会社を辞めてからも、仲間と会社を作って経営者になり、しかも実働は仲間が担ってくれるから出資者の譲治は基本的に何もしなくてよくて、その上、ナオミとの贅沢な暮らしを賄う生活費を捻出できてるんだから、身を滅ぼすどころか成功してるよねこれ。結局、振り回されるるも好きなナオミと一緒に暮らせてるし、ナオミの方も激しく男遊びをしつつも、結局ずっと付き合ってくれるのは譲治だけみたいだし。

ただ、ナオミの「性を売り物にしてのし上がる」ってすごくリスキーな生き方だよね。これはこの歳になっていろいろと見聞きしてほんとそう思う。小説だから無事に来れたけど、現実世界だったら殺されたりレイプされたりみたいな危険と隣り合わせだから。

「少女を引き取って理想の女性に」というと、源氏物語光源氏と紫の上みたいだけど、これは明らかにナオミの方が幸せを掴んでると思う。だって、紫の上は源氏を顎で使うなんてできないし、不本意なことがあっても勝手に出ていくなんてできないものね。

あと、『痴人の愛』では、舞台が大森で、京浜急行京浜東北線(小説内では省線としか書かれてなかったけどたぶんこの路線)とか、横浜の山手や本牧が出てきたりと、わりと馴染みのあるところが出てきたので楽しかった。ナオミたちは当初、大森で暮らし始めて、そのうちにナオミが「もっとハイカラな生活がしたい!」と、それで横浜に引っ越していくんですよ。今の横浜にはハイカラの残骸があるだけだけど、当時は現役のハイカラだったんだなと感慨深かったw

『小心者のアメリカ大陸一人旅』

 

小心者のアメリカ大陸一人旅

小心者のアメリカ大陸一人旅

 

 タイトル通りの小心者でどんくさくてイライラするこの著者ー!と思いながら読んでいたところ、ふと、「あれ、私だって海外旅行のときってこんな感じじゃないか?」と気がつきました。

旅のエキスパートのような人が書く旅行記よりも断然役に立ちます。どの辺が役に立ったかというと「メキシコが旅をしやすいらしい!」というところ。この小心者でドン臭い著者(すみません)もほっとして楽しく旅ができる国、それがメキシコらしいんです!

いやー、これはいいこと聞いた。私も行ってみたい!

本書によると、人は素朴で親切な人が多いようだし、食べ物は美味しいみたいだし、そもそも私、メキシコ料理大好きだし、暖かくて海も綺麗みたいだし。で「メキシコが治安悪くて怖い」というのは、どうもアメリカ経由の情報らしい。ただ、本の中でも実際に物乞いの子どもに囲まれた日本人夫婦の話も出てくるので、やっぱりそういうのはあるみたい。

いつかメキシコに行く日のためにスペイン語を勉強しようかなとか思った。

『戦後民主主義と少女漫画 (PHP新書)』

 

戦後民主主義と少女漫画 (PHP新書)
 

おもしろかったー!

昔、少女漫画というものは取るに足らないサブカルチャーとして扱われていた。それが70年代、よく「24年組」と呼ばれる漫画家の出現によって大きく変わる。

この変化をリアルタイムで体験した人たちが羨ましい。「おおおっ、これは…!」みたいな「な…何かが起こりつつある!」みたいな気持ちだったのではないかなあ。

ここで紹介されていた作家の中では大島弓子のが一番読みたいなあ。実は私、24年組の作品ってあんまり読んだことがないんですよね。もっと言うと、『風と木の詩』とかいまいち良さがわからないの。あの名作と謳われる『はみだしっ子』もお借りして読んだんだけど、途中で飽きてしまった…。

どうも、私は感性に柔軟性がないというか、美少年キャラに萌えたり感情移入できたりというのがあまりできなみたいなんですよね。