iPhone、財布、身分証…諸々を無くして厄落とし

お出かけ先からの帰りの電車内。車内はガラすき。優先席に親子三人で陣取り、赤ちゃんをベンチに乗せてくつろいでいたらいつのまにか駅に到着。慌ててベビーカーやら何やらひっつかんで外に出たら、私自身のバッグをさっきの座席に置きっぱなしだったことに気づく。扉は締まり、既に発車した電車。ここはとりあえず駅員さんに連絡だと、改札横の駅員さんに今降りた電車にバッグを置き忘れたことを告げる。自分では冷静に告げたつもりが、ちょいちょい間違っていて、やっぱり動揺していたのかなと。

次の駅に連絡をする駅員さん。ここで10分ほど待つように言われる。

たぶん出てくるだろうという楽天的な気持ち。10分立ったら駅員さんてこちらに身を乗り出して「お客様ーありましたー」と言ってくるはず。

 

と思っていたものの、結果は「見つからず」。まだあまり信じられないけど、駅員さんに各駅とお忘れ物センターの電話番号が載った紙を渡される。

 

「仕方ない、帰ろうか」と改札を出ようとしたものの、旦那さんが「もう一度見に行こう」と再びホームへ。いつもなら騒ぎ出しそうな赤ちゃんが意外と大人しい。

 

ホームへ来て、我々は何をするのか。旦那さん案は、次の駅(それとも終点だったっけ)に行ってみようと言う。そこへ先ほどの駅員さん登場。10分後くらいに来る電車が、私たちの乗っていた電車の折り返しだそうで、そこを探しましょうと。駅員さんは電車が来たら中を走りますと。私の意識も、バッグを無くしたことから駅員さん…ありがたいわあ、という方にシフトする。

 

一本電車をやり過ごし、いよいよ運命の電車。手付かずでいたらさっきの優先席の端っこにあるはず。だからそれをひょいっと取ってくればいい。

 

電車が来た。運命が決まる。

 

折り返しの車両がまさかの混雑!イメージしていたようなガラすきの座席に光るバッグという展開ではなさそう。とかなんとか思ってるうちに扉が開く。中に乗る。優先席の端っこを見る。ない!駅員さん走る!旦那さんも赤ちゃん抱っこしながら走る!私ももはやどこを見ていいのかわからないけど車両を移動しながら座席を見る!ない!「もう発車時間過ぎてますので」と駅員さん!降りる!閉まる!電車行く…

 

「すいません」だったかな、何か謝ってくれる駅員さんにお礼を言い、改札の駅員さんにお礼をいい、つきあってくれた旦那さんにお礼を言い、改札を出て帰途に。

 

意識の水面下の方では怒ったり誰かのせいにしたりという、事態を余計に悪くするいつもの怒りのエネルギーがあるといえばあるようなんだけど、弱い。「そう思おうとすれば思えるけど…」という程度の認識で、噴出して外に出すほどのエネルギーはない。弱い。だからわりとのほほんとした気持ちでいられる。とりあえず帰宅して、あとはパソコンでゆっくり対策を講じよう。

 

帰宅。途中、警察署に寄っていこうという旦那さんの提案を、疲れてしまったので断る。まずはPCを開き、iPhoneを無くした時の対処法を検索。iPhone探しの強い味方、位置情報サービスはオフ。位置情報サービスは電池を食うと聞いて以来、外出時はオフにしていた私。ついでに着信音量もオフにしていた。ただ、検索してみるとIOS7以降は位置情報サービスをオフにしていても大丈夫みたいなことが書かれていたので、ためしに自宅のパソコンからiPhoneを検索してみるも…PCからicloudにアクセス出来ない。認証コードがよくわからない。

自分の電話に電話してみると「電源が入っていないためかかりません」

これはもう誰かが持って行って利用する気まんまんでiPhoneの電源を切ったのか。

 

そこで、au独自の何か探索サービスがあるかと再び検索してみると、携帯電話を探索するサービスが。

www.au.com

4桁の暗証番号を入れ、位置検索サポート利用規約に同意すると…出てきた出てきた!

円で囲まれた地図の中央には、さっきカバンを無くした沿線の駅が!

さっそく電話してみると…

 

ありました!

 

ちなみにiPhoneの電源は切られていました。

駅員さんも電話に出たりするのがうざったいから切っちゃうのだろうか。お財布の中のお金も無事。きれいに折りたたまれてクリアパックに入れられていました。